人生最大の決断
移住者インタビュー

「人生最大の決断」

のぼりべつの地で家族の笑顔を取り戻し、想像もしていなかった大きな夢を描き始めた。

  
神奈川県よりIターン移住
登別ホースパーク遊駿 場長 加藤 伸明さん

転機は大きな揺れとともに訪れた

人生最大の決断
幼い頃からの夢を実現し、サラブレッドを養育する厩務員として大井競馬場で働いていた加藤さん。馬好きの縁が実り綾香さんと結婚、長男の聖虎くんも生まれすべてが順調でした。

転機は大きな揺れとともに訪れます。平成23年3月11日に発生した未曽有の大地震が、加藤さんとその家族の人生を大きく変えることになります。幸い家族にけがはなく、家屋の損傷もありませんでしたが、2カ月前に生まれたばかりの聖虎くんの哺乳瓶が割れ、綾香さんは強いショックを受けます。

余震におびえる二人を北海道の綾香さんの実家に帰省させ、落ち着いたら東京へ連れ帰るつもりでいた加藤さんですが、余震は収まらず、食料品や日用品は店から消え、放射能漏れによる健康面での悪影響も心配でした。
「ここに呼び戻すことはできない」、悩み抜いた末に「家族が安心して暮らせるなら北海道で暮らそう」と決意した加藤さん。
人生最大の決断
人生最大の決断

不安が、夢を描くきっかけに。

一番の不安は仕事です。自分には馬しかないと牧場での仕事を求め、新天地北海道へ向かいます。まさに「人生最大の決断」であったと言います。
希望の光が差したのは義父の一言でした。「登別には馬の育成に最適な高原地がある」と言うのです。義父の支援も受け、札内地区に土地を取得、家族ぐるみで乗馬クラブを経営することになったのです。

「用地取得から開業まで1年掛かりました。土地の開墾、厩舎の建築、乗馬コー スの整備、すべて手づくりです」。お客様を迎え入れるクラブハウス以外は自作で、溶接や木工など、道具さえ見たことのない作業に、当初は戸惑いもありました。

「一番苦労したのは、人を落馬させない馬を開業までに育てることです」。一頭につき毎日数時間の訓練が必要で、綾香さんと義父も訓練に参加し、まさに家族ぐるみで3頭の馬を育成しました。苦労のかいがあり、予定通り平成24年6月に開業。順調にクラブ会員を増やし、今では国内外から年間二千人近くの乗馬客が来場するほどのにぎわいです。

「自然豊かな公園のようなまちで、子育てができることは、私たち夫婦にとって最大の喜びです」と語る加藤さん。さらに、サラブレッドを生み育てレースに送り込むという、首都圏暮らしでは実現 困難な夢も描きはじめています。
人生最大の決断

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